腰痛に安静は効果があるのか?

安静について

腰痛を起こして安静にするのは常識になっていますが・・3~5日して痛みが軽減したら体を少しずつ動かすようにしましょう!

ぎっくり腰(急性腰痛)などで受診すると、「安静」をとるようにいわれることがあります。
確かに安静は、急性腰痛の初期や症状によってはたいへん重要なことで、これを守らないと症状が悪化したり、回復が遅れたりすることも少なくありません。

しかし、腰痛に限らず、病気やケガで必要以上に安静をとることも、実は、改善に悪影響を与えてしまうことがあります。
近年、安静、不動(動かないこと)に対する生理学的、病理学的研究が進むにつれ、その害が予想以上に大きく、重篤な状態を引き起こすことが指摘されています。

動かないことによって、起こる生理学的変化

人は、就寝中でも 1520 分おきに体を動かして、寝返りを打ったりしながら、一晩に2530 回無意識に体を動かしているといいます。

安静の期間については、医学的に十分に検討されているとはいえません。
しかし、医師は、ついつい長めの安静を指示してしまいがちです。

というのは、早い時期から運動をするように指示して悪い結果になった場合、因果関係がはっきりしているので医師の責任になる可能性が高いのですが、逆に安静にしていて回復が遅れたり、合併症が出現したりした場合は、
「病気だったのだからやむおえない・・」
「ケガをしたのだからしょうがない・・」ということで、
医師の責任が問われることはあまりないからです。
医師も、自分にとってリスクの少ない方法を選択しがちなのです。

しかし、安静、不動(動かないこと)の悪影響の大きさが明らかになってきたからには、今後は医師もこれまでのような無責任な態度ではいられなくなるでしょう。

ところで、安静、不動は、からだにどのような影響をもたらすのでしょう。
実は、からだを動かさないことによって、次のような生理学的変化が起こることが報告されています。

  • 基礎代謝の低下
  • カルシウムの尿への排泄増加
  • 下肢の環境不全・浮腫(むくみ)の出現
  • 血液量の低下
  • 安静時脈拍数の低下

この報告は、健康なボランティアの骨盤から下肢を4~7週間ギブスで固定して調査した結果です。
また、骨粗鬆症などで骨折した老人が寝たきりになると痴呆化しやすい、という報告もあります。

廃用症候群について

廃用症候群とは過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた状態をさします。

安静、不動による二次傷害は廃用症候群と呼ばれ、次のような項目を予防するためにリハビリの必要性が強調されています。

★骨格筋の委縮 筋力低下

ギブス固定やコルセット着用により筋力が低下する(1週間に10~15%低下)。

★骨粗鬆症

骨吸収が骨形成を上回るために起こり、骨が弱くなり簡単に骨折を起こします。

関節の拘縮

関節包、靭帯が弾性を失い、短縮するために起こる。また腱も弱くなる。
肩、手首、腰、膝などの関節痛が出やすくなります。

★尿路結石

尿中のカルシウム排泄増加や尿のうっ滞などに起こる。
感染をともなうと悪化します。

★循環傷害

血管運動神経の反応低下や血流のうっ滞によって起立性低血圧、下肢深部性脈結栓症、浮腫(むくみ)、嚥下(えんげ)性肺炎などを起こす。

★褥瘡(床ずれ)

皮膚の循環障害による壊死であり、持続性の圧迫が主な原因である。

★括約筋障害

失禁、頻尿、便秘などが起こる。

★心理的荒廃

意欲の低下、感情失禁、うつ状態などを示す。
老人では、一時的に痴呆の症状を示すことがある。

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以上のことから、なかなか改善されない腰痛に対しての過度な安静や長期コルセット着用は、様々な弊害を引き起こす可能性があることが理解できると思います。

一刻も早く専門家の適切な治療を受けて痛みを軽減させて身体を動かせる状態にすることが大切です。お気軽に当院へご相談ください。

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