首肩、背中、腰などの痛みは、2足歩行になった人間の宿命といわれています。
特に最近は、生活社会環境の変化にともなう脊髄疾患の増加で、首、肩、背中、腰の痛みに悩まされている人が多いようです。
脊髄疾患は、多くの症例で、足の痛みと血行不良をともなっていますので、
整体療法で血行不良を改善して筋肉の緊張をとり、
疼痛やしびれなどを早く緩和させることが大切です。
また、整体療法の継続は、首肩、背中、腰部など、負担が多い脊椎を支える筋肉の疲労回復にも効果があります。
筋肉疲労による脊椎異常
脊椎疾患には、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、頸椎捻挫、骨粗鬆症・・
脊椎圧迫骨折、脊椎分離症、脊椎変性すべり症、、側弯症、強直性脊椎炎、
脊椎管狭窄症、後縦靭帯骨化症など多くのものがあります。
脊椎の異常の大きな原因の一つは、筋肉の疲労です。
現代人の文明社会では、からだを動かさなくなったために筋肉が疲労しやすく、筋力低下と生活環境の変化によって、脊椎を支える筋肉にかかる負担が大きくなっています。
特にパソコンの普及により、座ったまま何時間も動かないなど・・
そのため、慢性的な頸、背中、腰などにこり、痛みがみられるようになります。
また、筋力が衰えると、椎間板ヘルニアのような異常がみられるようになります。
さらに、長期間の筋力低下と同時にカルシウムの摂取不足や日光に当たる機会が少ない状態によりカルシウム代謝異常が続くと、変形性脊椎症、骨粗鬆症、後縦靭帯骨化症などのように、脊椎自体にさまざまな異常が生じてきます。
次に主な脊椎疾患について述べてみます。
椎間板ヘルニア
椎間板は繊維輪と髄核と呼ばれるものから構成されています。
激しい運動、重い物の持ち上げ、腰のひねりなどで無理な力が腰にかかると椎間板に亀裂が生じ、その裂け目から髄核が押し出され、神経を圧迫して腰痛や足のしびれや痛みを起こします。
椎間板ヘルニアが最も多く起こるのが腰椎です。
腰椎椎間板変性症
椎間板は、椎骨と椎骨の間にあって、クッションの役目をしている軟骨板で、
20歳頃から老化が始まるといわれています。
この軟骨板が老化によって変性すると、レントゲン写真では、椎骨と椎骨の間(椎間)が狭くなっている所見が認められます。
多くの例では腰痛はありませんが、時に慢性の腰痛を呈することがあります。
長く立ったり、座っていると痛みが強くなります。
後縦靭帯骨化症
この疾患は、脊柱管を構成している後縦靭帯が骨化しています。
骨化の増大により脊髄神経や神経根が刺激されて、手足、首、背中のしびれ、
感覚の異常、筋力低下などがみられます。ひどい場合は膀胱、
直腸の機能障害をともなうこともあります。
本症を合併する頻度の高い全身性疾患として・・
糖尿病、カルシウム代謝異常、副甲状腺機能低下症などがあります。
頻度は2対1の割合で男性に多く、頸胸部の骨化は女性に多くみられます。
発性部位は頸椎が圧倒的に多く、発症年齢は40歳以上です。
脊椎変性すべり症
脊椎がなんらかの原因でずれる疾患で、40歳後半から閉経後の女性に多く、
第4、第5腰椎間の椎間板に多く発生する特徴があります。
椎間板節、椎間板、靭帯などの脊椎の支持組織が、老化によって変性することが原因と考えられます。
更年期になると、ホルモンのバランスが乱れ、脊椎の支持組織の老化と脊椎を支える腹筋や背筋の筋力低下にともなって、脊椎のずれが起こります。
腹部、臀部に痛みがみられますが、下肢まで痛むことはありません。
脊椎管狭窄症
脊椎が老化によって変形すると、脊椎管が狭くなります。
狭くなると脊椎管の中を通っている脊椎神経が圧迫され、腰部、臀部、脚の痛みがみられるようになります。
長時間歩いたりすると痛みが激しくなり、
少し休むとまた歩けるようになる間欠性跛行がみられるのが特徴です。
腰椎に最も多く起こりますが、頸椎や胸椎にも起こりやすく、狭窄部が広範囲の場合は難病指定されます。
脊椎疾患の整体施術
脊椎疾患は、多くの場合、足が冷えて血行不良をともなっています。
したがって、当院では血行不良を改善して筋肉の緊張をとることにアプローチします。
いつも温かく、やわらかい筋肉にしておくことが重要です。
整体で脊椎疾患に直接アプローチし改善するものではありません。
整体施術により、体の歪みをとりバランスを整えます。
骨や関節、筋肉等の各パーツが、解剖学的に正しい位置で・・
本来の動きができるように改善され結果として、血流やリンパの流れが良くなり、
痛みやコリ、しびれ等不快な症状が取れていくと考えています。
なかなか改善されない痛みや不調で・・
お悩みの方はお気軽にご相談ください。