強モミすると揉み返しが起こる
肩が凝るとか背中が痛いときなどに強いマッサージでグリグリとコリをほぐすと、そのときは気持ちいいのですが、筋肉内の微細な血管が破れて内出血が起きてます。
その結果、しばらく経ってから、痛みや腫れ、アザ、発熱などが起こります。これがいわゆる「もみ返し」です。
もみ返しが起きるようなことを何度も繰り返していると、次第に皮膚が固くなってきてカメの甲羅のようになってしまいます。つまり、揉めば揉むほど、筋肉や皮膚を固くしてしまうわけです。
強モミすると身を守るため固くなる
野球のバットを振っていると、手にマメができます。
いつも正座していると座りダコが出来て、固くなることがあります。
こんなふうに、たとえマッサージであっても体に力が継続的に加わると体を固めて守ろうとします。
このように体は「次回強い力が加わった時に備えなくては」と、今までよりも体を固くして身を守ろうとして防衛態勢に突入するのです。
素人でも安心安全
強いマッサージがよくないなら、どのようにしたらよいのでしょうか?
今まで強い刺激を受け続け背中が固い、腰痛や肩こりがひどいときは、そこを押すよりも、「つまみ上げ」の方が緩みやすいです。
人にやってもらうのが一番ですが自分でも出来ます。うつぶせに寝て、手のひらに入る量の背中の筋肉を根こそぎつまんで、天井に引っ張り上げます。すると硬くなった筋肉はとても痛いはずです。
背中全体を同様に何カ所もつまみ上げて、皮膚が赤くなるまで行ってみましょう。
つまみ上げが効く
皮膚が発くなったときは、毛細血管から血液がにじみ出てきているときです。つまんで引っ張り上げることで毛細血管からにじみ出た血液が再吸収される時に、老廃物質や疲労物質も一緒に吸収されます。
こうすると、今まで背中全体にへばりつくようにして吸収されなかった老廃物が、徐々に吸収されてなくなっていきます。すると、昨日よりは今日、今日よりは明日と、薄皮をはぐように背中が軽くなり楽になっていきます。
これは「つまみ上げ」という行為そのものが毛細血管を直接刺激して再吸収を強制的に起こす方法です。
つまみ上げることで、静脈への再吸収を促したり、リンパの流れを促進すれば、全身の体液の流れが改善されていきます。これは、体を固めてしまうことなく、素人の方がやってもいい結果が出る安心・安全な方法です。
ただし、老廃物が溜まっている方ほど、かなり痛いです。それでも1週間から10日繰り返していると痛みがどんどん少なくなり、快適になってくるから面白いです。ぜひ、お試しください。