「不眠症」は睡眠障害の一つとして知られています。
1、寝つきが悪い
布団に入ってもなかなか眠ることができない。
ウトウトしてはまた目が覚める。
2、夜中に何度も目が覚める
少しの物音やトイレなどで寝入ってから朝まで2回以上目が覚める。
3、眠りが浅く疲れがとれない
睡眠時間はたっぷりとっているはずなのに、朝起きた時に寝た気がしない。
睡眠でエネルギーが蓄積されます。
整体法では、「睡眠」は身体にエネルギーを蓄えるための重要な行為と考えます。
私たちのカラダは、適度な疲労があれば、自然に睡眠という栄養を欲するようにできているのです。
「不眠症」には、さまざまなタイプがあります。
まず、なかなか寝つけない場合は、そもそも眠りが必要なほど疲れていないことが多いのです。
夜中や朝早く目が覚めてしまうしまう場合も同様で、疲労が取れてしまったから自然に目が覚めたとも考えられます。
それを「何時間寝なければいけないのだ・・」と思い込む必要はありません。
気にし過ぎてはいけません。気にすると益々不眠症になります。
必要な睡眠時間には個人差があり、3~4時間で十分な人もいれば、8時間以上眠らないと調子が悪いという人もいるのです。
注意を要するのは、極端な疲労のために体が硬直して眠れない場合で、生活改善を含む「専門家」による治療が必要でしょう。
また、実際には眠っているのに不眠を訴える人の体をみると、多くは胸の筋肉や肩甲骨が緊張しています。
そのため呼吸が浅く熟睡できなくなり、脳の疲れを回復できず不眠感が残るのです。
不眠症には整体も効果的
不眠症の方にも、整体も効果的です。
不眠症の治療は、とにかく本人が十分眠ったと思えるような熟睡の状態にしなければなりません。
一番の大事なポイントは自律神経です。交感神経の緩和を促します。
そのために、「横隔膜をゆるめる整体」を行います。
この整体は肺の働きを活発にするので、深い呼吸が可能になり熟睡できます。
眠れないと悩む人の多くは、胸の筋肉が硬直して、胸郭も肋間も委縮している傾向にあり、この場合は「背骨矯正」と「肩甲骨整体」を行います。
また、背部の緊張をとる整体や「自律神経」を調整する首の調整、頭蓋骨の矯正も効果的です。
体の冷えも睡眠の妨げになる!
不眠症で悩む人のほとんどが「冷え性」といっていいでしょう。
体が冷える夜間はよく眠れないものの、昼間、ポカポカと暖かい日光にあたっているときや暖房のきいた電車の中などでは、ウトウトと寝入ってしまうようです。
不眠症の人は、布団に入ってもなかなか眠ることができないのですが、
いったん寝ても気温、体温がもっとも下がる午前3時から5時にかけて目を覚ますことが多いようです。
寝入る直前や、気温、体温が下がる時間に、体を温めるべき熱が頭に上がってしまい、脳が興奮状態になるため、寝つけない、目が覚めるといったことになります。
神経の高ぶりと冷えが不眠の原因となっているので、神経を落ち着かせ体を温めることでぐっすりと眠ることができます。
日中は努めて体を動かし、体を適度に疲れさせると同時に筋肉運動で発熱を促すようにしましょう。
体を温め神経を鎮める作用のあるネギがたっぷり入った熱いお味噌汁やしょうが湯を就寝前に飲むとよいでしょう。
また、就寝時に体温が下がるのを防ぐために37度~39度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かるようにすのもいいです。
また湯たんぽを足元に置くのも何か安心して眠れるものです。
適度な飲酒も効果的ですが、ビールは体を冷やしてしまうので、赤ワインや焼酎のお湯割り、日本酒の方ががよいでしょう。
飲み過ぎは、睡眠の妨げとなりますので要注意です。