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腰痛予防の腹圧呼吸法

ストレスフル社会で腰痛が多い

現代の日本人は「ストレスフル(緊張)社会」で、腰の筋肉もそれにつられるかのように、常に緊張状態で「硬く、縮こまっている」人がことのほかたくさんいます。その影響で結局、無理な姿勢を長時間続けることになるので、体には確実にダメージが蓄積していきます。特に反り腰、猫背気味の人は、「疲れた体」の持ち主かも知れないことを自覚しましょう。

腰痛は疲れのサイン

「腰」は「体の要(かなめ)」というだけあって、肩だけでなく、あらゆる部位に無理をカバーしようとします。「腰が張る、痛む」というときは、腰そのものが疲れているのではなく、体の複数の部位にダメージが溜まっているケースが多いことを知っておきましょう。全然、疲れてないのに「ぎっくり腰」になった、という方は非常に少ないはずです。ですから、「腰痛は疲れのサイン」と、いってもいいと思います。

積極的な「腰痛予防」のアプローチ

・風邪をひいてから薬を飲むよりも、手洗いうがいで風邪をひかないようにする。
・虫歯になってから治療するより、歯磨きをして虫歯にならないようにする。
・病気になってから手術するよりも、食事などの生活習慣を改めて病気にならないようにする。
私たちが当たり前の様にやっている風邪や虫歯の予防を腰痛についても行う。つねに疲労がつきまとう今は、そんな時代ではないでしょうか。

腰痛予防の腹圧呼吸法

先に述べますが、「腹式呼吸」ではありません。「腹圧呼吸」です。腹圧呼吸法とは、息を吸うときも、吐くときも、お腹の中の圧力を高めてお腹周りを固くする呼吸法です。他の呼吸法との違いは、お腹を膨らませて固くしたまま息を吐ききるのが特徴です。
この腹圧呼吸法は、IAP呼吸法とも言われ、アメリカのスタンフォード大学のスポーツ医局、アスレチックトレーナーの山田知生氏の著書で知りました。
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腹圧呼吸をすると、お腹の圧力が高まることで体の軸、すなわち体幹と脊柱という「体の中心」が支えられて安定し、無理のない姿勢を保つことができるのです。そうして体の中心を正しい状態でキープすることで、中枢神経の指令の通りがよくなって体の各部と脳神経がうまく連携し、余分な負荷が減るという理論です。

腹圧呼吸の効果

・腹圧が高まることで、体の中心(体幹と脊柱)がしっかり安定する
・体幹と脊柱が安定すると、正しい姿勢になる
・正しい姿勢になると、中枢神経と体の連携がスムーズになる
・体がベストポジションになる
・無理な動きがなくなる
・体のパフォーマンスレベルがあがる
・疲れやケガ、腰痛も防げる

腹圧呼吸法(IAP呼吸)のやり方

➀背筋を伸ばし、ゆったりイスに座ります。
➁5秒かけて鼻から息を吸いながら目一杯お腹を膨らませます。
➂5~7秒かけてゆっくり口から息を吐く、このときお腹は膨らませたままで凹ませない。
➃息を吐ききったら、お腹を一度ゆるめてから➀に戻る。
➄合計5回行う。

※息を吸うときも吐くときも、とにかくお腹を固く膨らませる。
「お腹を膨らます」ことを意識する機会を増やして腰痛予防に役立てて欲しいと思います。
腹圧呼吸法をやってみて、それでも痛めた場合は専門家の整体施術が必要な時期だと思います。
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