長期使用は逆効果の可能性が高い
現代人の大半は、生理痛や頭痛、首肩こり、腰痛など、何かしら体の痛みを抱えながら生きています。
痛みは我慢するには耐え難い症状で、3点セット(痛み止め・湿布・コルセット)なしには日常生活を送れない、という人もたくさんおられます。
しかし、3点セットの使用は一時しのぎの対症療法にしかならないうえに、長期にわたり頻繁に使い続けていると、将来的に多大な健康被害を引き起こす可能性が高くなります。
なるだけ、3点セットに頼らないよう、日常生活を見直し、痛みのない人生を取り戻していきましょう。
これが引き金です
腰痛だけでなく、あらゆる体の痛みは、交感神経の緊張が引き金となって起こります。
交感神経が緊張すると血管が収縮して、血流が悪くなり、かつ顆粒球(白血球の一種)の増加によって
活性酸素による組織破壊が進みます。
痛みが起こってくるのは、自律神経が血流を増やして傷ついた組織を修復しようと、
反射的に副交感神経の働きを高めたときなのです。
つまり、カラダが頑張って治そうとしている自然現象なのです。
痛み止めをたびたび服用すると・・
痛みが起こるたびに痛み止め(鎮痛剤)で抑えていると、徐々に交感神経の緊張が増していきます。
交感神経が強く緊張すれば、それだけ治癒反応も激しく現れるため痛みは強くなりますし、
活性酸素による組織破壊も進んで骨や関節も変形します。
これが、特に中高年に多い腰痛、ひざ痛のメカニズムです。
湿布ぐらいなら問題ないのでは?
消炎鎮痛剤は飲み薬だけでなく、湿布にも使用されています。
「湿布くらいなら問題ないのでは?」と思われる人も多いでしょうが、あなどってはいけません。
貼って痛みが和らぐのは、血流を止めているからです。
さすがにコルセットはいいでしょう?
同様に腰痛用のコルセット、ひざ痛用のサポーターも血流を止めて痛みを緩和するので使うべきではありませんし、長期に着用していると筋力も落ちて体は弱くなります。
痛みから逃れる方法
自然治癒力を邪魔せずに痛みから逃れる方法は、整体でカラダの歪みを整え、筋肉の緊張を緩め、神経の圧迫を取り除きリンパや血流を増やし、自然治癒を助けていくことです。
血流が増えれば、組織はその時点から修復を開始します。
その際、一時的に痛みが増すことがありますが、修復が進めば自然に軽減していきます。
そして修復が完了すると、痛みもすっかり影を潜めてしまうのです。
自分で言うのもなんですが、整体には無限の力があります(笑)
自分で出来る具体的なポイント2つ
具体的なポイントは、「体を温めること」と「痛くない範囲で体を動かす」の二点に集約されるでしょう。
まずは患部に使い捨てカイロを当てる、入浴をくり返すなどして徹底的に体を温めます。
こうして痛みが和らいできたところで、歩ける範囲で歩き、動かせる範囲で体操をして筋肉を刺激し、
発熱を促して血流を増やしていきしょう。
※ぎっくり腰などの急性期の激痛時は温めない方がいいです。2~3日様子をみてから温めましょう。
※過度なストレッチは逆効果なのでやめましょう。
記事の引用元 『免疫道場』 安保 徹・鬼木 豊
投稿者 今村辰郎 あらた整骨院院長 >>院長の健康に関する考え方