イスから立ち上がる時の体の使い方
腰がいつも痛い人やギックリ腰を経験した人は、イスから立ち上がった拍子に腰の痛みが出る。そんなケースが多いです。立つ、座るは日常生活の中で何度も繰り返される動作です。
腰痛や膝痛のある方はちょっとした注意が必要です。
もしも今、イスに座ってPCやスマホでこの文章を読んでいるならば、そのままちょっと立ち上がってみてください。そして座ってください。
次に、立ち上がる時足を少し手前に引いて体の下に持って来てください。
そして、斜め上を見ながら立ち上がってみてください。どちらがラクに立ち上がれたでしょうか?
「よくわからない…」だとしたら、もう一度足裏を体から遠ざけて、下を向いて立ち上がってみてください。どうでしょう?
足を手前に引いて、「目線は上向きのほうがラク」そう感じたのではないでしょうか?
悪い立ち方
「どっこいしょ」と上体を前に傾けて、反動で立とうとしている。
この立ち上がり方は、効率が悪く、かなり背筋を使う動き方なので、さらに腰と背中を痛める動作です。
腰を痛めやすい人に限ってこういう立ち上がり方をするのです。
姿勢がへっぴり腰になっています。
立った時も膝が曲がり、猫背気味である。
立ち上がる動作は、腰や膝に大きな負担
腰痛や膝痛持ちの方は、立つときに痛みを覚える人が多いでしょう。
なぜなら、地球には重力があり、重力は上から下にかかっています。ですから、これに抵抗した立ち上がる動作には、足腰に大きな負荷がかかるのです。
腰に負担をかけないよう、イスから立ち上がる時には、足の位置を自分の体の下に引いて、斜め上を見ながら立ってください。
足の位置をできるだけ自分の下に持ってくる。キツければ、つま先だけでもOkです。
重心が体の真下に来るようにして天井に向かって立つだけで、とても体にやさしくラクに立てます。
腰痛の予防のためにも、このような体の使い方をするだけで、足腰が長持ちするか、しないかが分かれるのです。