首の骨をポキポキ鳴らしたい衝動
首こりや肩こり持ちの方によく聞かれる質問があります。
「首を鳴らしたくなるのですが、鳴らしていいのでしょうか?」
それに対してのボクの答えは「絶対によくありません!」
首を自然に動かしたとき、たまたま音が鳴る場合はいいとして、自分で意識的にボキッと鳴らしたり、鳴らないにしても首をグイッと高速で動かしたりするのは、その時は大丈夫でも長期的にみると大変危険なのです。
「え~だって、首をボキッと鳴らさないと、なんかぁ気持ちが悪いし」
「鳴らすとスッキリするんですよ~」って、言うんです。
たしかに一瞬、肩や首がラクになったと感じる時もあります。
なぜ、首がポキポキ鳴るの?
そもそも、首がポキッと鳴るのは、首を高速で動かした時に、体液の中のガスが急激な内圧の変化を受けるためと考えられています。
緩衝用の包装材料のプチプチを指で潰すと音が鳴る。
あの原理と同じと考えられているわけです。
首のポキポキ、百害あって一利なし
首ポキポキは想像以上に首に衝撃を与えています。
首を鳴らすクセを毎日繰り返していると、長期的には、後頭部が常に痛い、
首肩こり、首の回りがだる重い、頭痛、手のしびれ、麻痺、視力の低下、聴力の低下、鼻、喉の不快感などの症状が出てくる可能性があります。
他にも、低気圧が近づくと頭痛が出やすいなどの症状を引き起こす原因にもなります。
首の特定の関節ばかりに負担がかかり、その結果、関節の可動範囲が過度に広がってしまい、筋肉の大切な働きの一つである首を支えることができなくなり、どこに首を置いていいかわからないという深刻な状態ににもなります。
また、一部の関節の可動範囲が極端に狭くなり、首の骨の中を通る神経の流れが正常な状態ではなくなり、諸症状の原因となります。
ましては、他人が強い力で首を捻ってボキッとすると、延髄や頚髄を損傷することもあり、とても危険です。
ですから、音の鳴る、鳴らない、痛みの出る、出ないに関わらず、首を早く動かしたり、音を鳴らしたりするのは絶対にお勧めしません。
首をポキポキ鳴らさないための予防策
首を鳴らしたくなるという事は、首肩が固く凝っている状態です。
首が気持ち悪い感じになって鳴らしたくなる前に次の対策をしてください。
1、肩甲骨を動かす体操をする
➀わきの下の痛い所をグッとつかみ、肩甲骨を後ろに回す。10回
➁手の指を肩に当て、肩甲骨をグルグル前後に回す。10回
2、視線を上に向ける。下を向かない。
スマホを見る時、肘を体に当て支えて、目線の高さに近いところまで上げて見る。
デスクワークの場合、椅子の高さを下げ、PCモニターを上に上げる。ぜひ、試してくださいね。
首の違和感は専門家に診てもらいましょう
首・頚椎は、人間にとって、もっとも大事な頭を支えている場所ですから、むやみにいじってはいけません。ポキポキはもちろん、揉んだりするのも危険ですので慎重になるべきです。硬くなった筋肉は、揉むことで一時的に柔らかくなり、コリが取れたように感じるかも知れません。
しかし、その後は揉む前以上に硬くなってしまいます。外部からの強い刺激が繰り返されると、そこを守るために余計に硬直するので、過度の首のマッサージは、痛みをさらに大きくするだけなのです。
イスに座ったまま天井を向いたときや左右を向いたとき首のが痛い、突っ張る、詰まった感じがする、腕がしびれる、固くて向けない。そんなときは専門家に診てもらう時期だと思ってくださいね。当院の首の施術は安心安全です。
首の痛みでお悩みの方も多く来院されています。お気軽にお問い合わせください。当院は完全予約制です。℡099-258-1141